まず前回の世界観の補足として超古代におけるモラ族の立場について少し。 ダイアロスには超古代文明があったという情報は既に公開されている。 そして超科学技術をモラ族が持っており、 現在はアルターとマナ・ストーンが残るのみとされている。 ファンタジーの基本として超古代文明があったならば全ての要因はそこから発生していると見ていい。 文明の崩壊についてもなんらかの遺産、 この場合はマナ・ストーンの暴走、 またはアルターによるカオス・エイジによる力らの暴走による滅亡と見ていいだろう。 魔法の発生についてはダイアロス島から遠く離れたキ・カ大陸においても精霊術という名称でイルミナが自在に操っていたところをみると、 マナ・ストーンはただの増幅器としての役割を果たしているのだろう。 基本は大気中のエーテルだかマナだかに作用して魔法を発動させるとかなんとかだと思うが気にしなくていいと思われる。
2.歴史
ダイアロス島の歴史を簡略に説明しよう。 はっきりしている事実をたどるとまずは500年前から始まる。 それ以前は小勢力が小競り合いを繰り返すだけの原始生活的な紛争地域だったのを、
エルガディン王国の祖である
五大英雄が初めて竜と言葉を交わし、独自の繁殖方法でドラゴン種の保護に成功。その代わりに竜族の協力を得て、ダイアロス島を平和裏に統一したと言われる。 これは
公式HPのデータベース>用語解説に詳しい。
それから五百年。 王国をまとめ上げた五英雄の子孫が代々エルガディン王国の国王を務め、 大陸は長い平穏の時を過ごしてきた。 ただ、 その中においてもモラ族は既に過去の技術を失っており、 数々の迫害を受ける弱小種族として存続してきたらしい。 現在の
キング・オラージュは五英雄の最後の末裔である。
しかしpresent ageから
八年前、 突如
ビスクの艦隊が現れダイアロスに侵攻を始めた。 当初歓迎の意を示すために出迎えたエルガディンの神官にビスク勢は問答無用で矢を射掛け、 侵攻を開始した。 当初は圧倒的な軍勢で攻め込んだビスク有利と思われていたが、 マナ・ストーンを利用した絶大な魔法攻撃と飛竜による攻撃でじりじりとビスクの戦局は悪化していった。 この事態を打開したのが
三英雄トライデントと呼ばれる存在である。 アルケミストのカミナ、フォレスターのジュネ、ウォーリアーのホルテを指す。 また、
フォレスターのジュネはヌブールにいる
ウォルフガングの父である。 彼等の尽力によってビスク勢はマナ・ストーンの確保に成功し12日間に及んだ戦争を終結に導いた。 これを
12日間戦争という。 そのまんまである。
そして現在、 エルガディン人が住んでいた町並みは
ビスクと呼ばれ、 王城にはイルミナが陣取っている。 これらの町並みは八年間で修復されたものの、 元はエルガディン人が住んでいた町である。 それに対してエルガディン人は
ネオクの山中に陣を取り、 心中穏やかでないもののキング・オラージュの慎重策に従って国力を増大させている。
これがダイアロス島に起きたpresent ageまでの歴史であるが、 一つ見逃してはならないことがある。 それは
マブ教の存在である。 詳細は次回以降に説明するが、 元は孤児を集めて教義を広める比較的
穏やかな教団であったのを、 イーゴが教祖を
暗殺。 教主の地位におさまることで現在の過激派的な組織へと発展していったわけだが、 問題はその暗殺の時期にある。 それは
八年前だということだ。
暗殺と侵攻どちらが先か公開されてはいないが、 情報を総合するとおのずと判明する。 ヌブールで収集した情報によると、 モラ族は
二回の迫害を受けている。 ビスクが侵攻してくるまえに
エルガディン人から一度。 そして侵攻してきた
ビスクにより一度だ。 それによってヌブールで細々と暮らすようになったようだが、 元々心優しかったイーゴが、 二度の迫害によって何かを決意し、 村を出て行ったというのがシナリオではないだろうか。
そしてこれによって
オリアクスの身元も判明した。 オリアクスはイーゴによって拾われた孤児ということはイベント 「少年ユンの物語」 で語られている。 それによりオリアクスは12日間戦争による
戦災孤児であったのだということがわかる。 ビスク人かエルガディン人かはわからないが・・・。
以上で大体の大筋は理解していただけたこととおもう。 しかしビスク侵攻にはまだ裏がある。 そもそも何故ドラキア帝国がダイアロス島に侵攻することを決定したのか。 そして何故その総責任者がイルミナであるのか。 これは公式設定資料集に載っているTo-ru氏によるコミックを読むことで理解できる内容であるので、 次回以降詳細に説明していこうとおもう。